根〇競馬場
ここは2度目の訪問。
1度目はその立地条件や心の奥底から沸いてくる恐怖心に負け断念した。
しかし今回は違う。
そう、俺の隣には仲間がいる。
何度も地獄を潜り抜けてきた頼れる戦友がいる。
もう大丈夫。歩き出せる。
ほら、前を見てごらん、、、、。
?
そして今、、、一つの伝説が始まった、、、、、、
見方によっては魔王の城に見えなくも無い。まさに鉄壁。
伝説は戦友の寝坊から始まる。
マジふざけんな。9時っつったろ。
しかしその寝坊があったからこそ、あの絶景が見れたといっても過言ではない。
否、だからこそ見れた。
1分1秒でも 遅かったり 早かったりしたら 俺たちはもうこの世にいなかった。
喰うか喰われるか。
まさに紙一重。
到着してすぐ、周囲を伺い侵入手段を検討する。
2メートル近くある、先端が槍の様にとがった柵が俺たちを城から遠ざける。
また全てのドア、窓は閉鎖されていた。
加えて絶えず人が行きかう。
気づけば、俺たち以外の全員が敵だった。
開きそうなドアを見付けたので、早速、期を見計らって 先制攻撃を仕掛けた。
脚力及び腕力をフルに使い柵に飛び掛る。
柵を飛び越えることができたものの、肝心の扉は開かなかった。
急いで戻り柵を飛び越える。
奴らを甘く見ていた。
体力、精神力が著しく低下した。
また柵の思わぬ反撃をうけ、負傷した。やはり奴らには勝てないのだろうか、、、。
もう諦めかけたその時だった。